Select 2の役割
今日はまず、音響装置のパッチングを記録するためのシートを作った。目的はおれの意図をAIに理解させて相談するためである。コーデックスにやらせて、なにやらできたのだがどう使えばいいの変わらない。手持ちの機材のマニュアルをすべてダウンロードして、すべてのパッチポイントをあらかじめ全部書かせた。それだけでもまあ役に立つ。
今日のパッチでは、Orbit 3のYをCompare 2へ送り、−Zを0-CoastのTEMPOへ接続した。0-CoastのSTEPPED RANDOMからA-152のCV INへ電圧を送り、CompareのOUTはA-152のCOMMON SWITCHESへ入れた。A-152の1番にはKastle ARP、2番にはKastle 2 Alchemistを接続し、どちらもSYNCからの信号が来たときだけ発音するようにした。ギターの音量はA-119で電圧に変換し、OrbitのFREQUENCYへ戻している。こうすることでおれがギターを弾くと、装置全体の時間の進み方が変わる。
A-152のSW、T&H、DIG OUTの違いを調べなおした。SWはCOMMONへ入った信号を、現在選ばれている一つの出力へ送る。入力が3Vなら3V、音声なら音声がそのまま通る。ただし選択を外れた出力には何も残らない。いま鳴らす相手だけを選ぶ仕組みである。
T&Hも、選択中の出力だけがCOMMON T&H INPUTの電圧を追う。しかし別の番号へ移ったとき、それまで選ばれていた出力は、切り替わる直前の電圧をそのまま出し続ける。Orbitを直接T&Hへ入れた場合、現在選ばれている出力はOrbitの連続変化に従い、ほかの出力はそれぞれ異なる時点の電圧を出し続ける。八つの出力へ別々の発音装置を接続すれば、最大八つの音を同時に制御できる。要するにSWは単声のみ、T&Hは和声をつくれる。
DIG OUTはもっと単純で、現在選ばれている番号だけがHIGH、残りはLOWになる。アナログな変化は通らず、0Vか約12Vの二択である。したがってSYNCやGATEには使いやすいが、Orbitの細かい電圧差を音程へ反映させることはできない。Compareも同様に連続電圧をHIGHとLOWへ変えてしまうため、音高差を作る経路に挟むと、せっかくのOrbitが二音しか話さない装置になる。
そこでSelect 2の役割も見直した。OrbitをSIGNAL INPUTへ入れ、CompareをSELECTやHOLDへ入れれば、Compareは通過や停止だけを決め、Orbitの連続したアナログ電圧自体は潰さずに通せる。HOLDを使えば、ある期間はOrbitに従って音程が動き、別の期間にはその瞬間の音程で停止する。CompareのOUTとNOTを入れ替えれば、窓の内側と外側のどちらを動く期間にするかも逆転できる。
Select 2は売るつもりだったが、もうしばらく使ってみる。オーディオを切ることしか考えていなかったのだが、むしろ連続して動く電圧を制御する機械のようでもある。Orbitの連続的な変化を活かして、Compareで時間の区切りだけを与えられる。A-152が音の行き先を決め、Select 2が電圧を動かすか止めるかを決め、Compareがその期間を決める。だんだん演奏家ロボの構想が見えてきた。